正順相関分析による評価手法間の比較    (景観評価手法間の比較)
 
第1正準変量 SD法評価尺度
変数係数 1:好き  -0.004
MDS1  -0.661 2:住みたくない  -0.012
MDS2  0.415 3:なじみがある  -0.110
MDS3  -0.066 4:退屈である  0.325
MDS4  0.599 5:複雑な  -0.562
PC1  0.442 6:ストレス  -0.228
PC2  0.891 7:整然  0.460
PC3  -0.107 8:緑少  0.461
    9:広々  0.301
     
 

 非計量的MDSによる4次元までのスコアの組み合わせと 主成分分析による第3主成分までのスコアの組み合わせの最大の相関を求める 正順相関分析を適応した. 第1正順相関の値が0.9287という高い値が得られた.第1正順変量の係数と 主成分の固有ベクトルに対する正順変量の係数で重みづけを行ったSD法評価尺度 係数が左の表である.これをみると,非計量的MDSの第1,第2,第4軸を合成した成分 は,第2主成分をメインに第1主成分を半分程度加えた成分に対応している.

 この合成主成分をSD法評価尺度でみると,「4:退屈」,「7:整然」,「8:緑少ない」, 「9:広々」が正で,「5:複雑」が負の 寄与が大きくなっている.この合成 得点が高い景観は,「単純で緑少なく,広々と整然 としているが退屈」といった印象を与える.また,このような評価軸は,類似性の 基準の中に埋め込まれていることが示された.

Rのコマンド

正準相関分析


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最終更新日:2004年 5月20日