藻類の分類体系


藻類の分類には、光合成色素や葉緑体だけでなく、そのほかの細胞の構造も重要です。現在11の門が認められて定着していますが、綱以下の分類はまだ変動しています。

藻類は、原核生物である藍藻(細菌学ではシアノバクテリアという)や、緑色植物のように広義には陸上植物も含む分類群もあるように、実は系統的には多様な群のよせ集めで、酸素発生型光合成を行う生物から陸上植物を除いたものという、便宜的な分類なのです。

藻類の系統分類と二次共生による多様化は、筑波大学生物科学系植物系統分類学研究室のホームページに詳しく紹介されていますので、是非そちらをご参照ください。


参考
千原光雄編. 1999. 藻類の多様性と系統. 裳華房.
井上エ勲. 2000. 藻類の多様性. 国立科学博物館.