東京農工大学

生物統計学演習3


 以下の問題の解答は,グラフや表をワードに貼り付けて,考察を書いて提出.R のスクリプトは 特に必要ない.提出は 11月13日(金)の昼頃までに,クラスルームを用いた課題提出か、
fs7263@go.tuat.ac.jp
まで、メールの添付ファイルで送付して下さい. 解答例は次回講義の開始時もしくは次週にアップする予定です.

問題1:1元配置

  1. コメデータの分散分析を行え.
  2. 母本AとBの対比とそれに直交している標準品種Cと母本Dの対比を行え。
  3. コメデータの品種効果を固定効果とみなして多重比較を行い,有意な差が認められる組を求めよ.

ヒント:データをベクトル化する
yy <- read.csv("hinsyu.csv")
y <- as.vector(as.matrix(yy))
a <- 9; n <- 6
x <- rep(1:a, each=n)
x <- factor(x)
cbind(y, x)
# 母本AとBの対比係数ベクトルは
Cab <- c(1/3,1/3,1/3,-1/2,-1/2, 0, 0, 0, 0)

問題2:多元配置

田無農場の4年次にわたるデータで,収量構成要素のどれか2つに対し,分散分析を行え. このとき,年次,施肥量,栽植密度の3要因の効果とそれぞれの交互作用が 分析できるので,有意となった効果を示し,結果の考察を行え.

問題3:回帰分析

ミヤマクワガタの相対成長データにおいて, 中胸〜腹部(WABDOM)の重量(g)を体サイズの指標 x とする.  形態形質 xy に対して,初期成長指数を a,成長比を b と したときの生物形態の相対成長式,
logy = loga + b logx
を考える.
  1. 帰無仮説 H0b = 1
    の検定を y を頭部,前胸部,交尾器としたときでそれぞれ行え.
    ヒント:回帰分析の結果を summary() でみたときの p 値は、H0:β = 0、に対するものなので、 この値は使えない。
  2. 回帰係数の 95%信頼区間をそれぞれ求めよ.
  3. 頭部,前胸部,交尾器の回帰係数が異なっている生物学的な理由を考察せよ.

Copyright (C) 2011, Hiroshi Omori. 最終更新日:2019年11月28日