ミクロの生物「珪藻」から川の環境を見つめてみよう
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杉並区立科学館 環境講座「川の環境とミクロの生物」授業記録

実施日
2004年2月27日

講師
真山茂樹(東京学芸大学生物学教室)

対象・内容
杉並区科学館で開催された環境講座(生涯学習講座)の参加者に対して、珪藻について生物学的な紹介をするとともに、それが環境面で果たしている役割について解説した。最後にSimRiverによる実習を行い、環境の変化に応じた水質の変化などについて学んだ。

授業の流れ ・導入
近くを流れる妙正寺川の川底より採集したサンプルを顕微鏡で見た様子をテレビ画面で観察し、珪藻に対する興味・関心を喚起した。

・解説(珪藻)
珪藻がどのような生き物かをスクリーンを用いて説明した。種類の多様性、珪藻の構造について(ガラス質の殻、葉緑体が黄色、多孔質、箱型など)、生息場所、光合成量、クリーニング処理の必要性(殻の模様を見るため)、食物連鎖(鮎やハゼが珪藻を食べる、アワビの養殖に用いる)、細胞分裂の方法を説明した。

・解説(珪藻を用いた生物学的水質判定について)
生物学的水質判定の歴史的背景、現代頻繁に用いられるようになった化学薬品による水質判定との比較し、珪藻を用いた場合の特徴を説明。珪藻と水質の関係について説明し、川での珪藻採集方法およびクリーニング処理をビデオで解説した。

・操作説明(SimRiverによる水質判定シミュレーション)
SimRiverの操作説明。前方のスクリーンに先生の画面を映しながら、環境条件の設定、デジタル珪藻図鑑を用いた同定の仕方、計数表への記入方法および帯グラフの見方、汚濁指数の算出方法等を説明した。

・実習(SimRiver)
それぞれがSimRiverを用いて河川環境を設定し、そのときに現れた珪藻を用いて汚濁階級指数の算出を行った。

・まとめ
珪藻がいつの時代に出現したか、東京都の川の水質調査の歴史と現状(魚類、底生動物、珪藻の3つの調査法がある)、川の水と下水処理場の関係などの説明を行った。今後、我々がどうしていくべきかを提示した。

・アンケート用紙の配布・終了

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