ミクロの生物「珪藻」から川の環境を見つめてみよう
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神奈川学園SPP 授業実践記録(概要)

実施日
2004年9月25日、11月6日

講師
深澤篤子(神奈川学園中学高等学校)
真山茂樹(東京学芸大学生物学教室)

対象・内容
神奈川学園の中学・高校生(講座参加希望者)に対して、珪藻の紹介を行い、河川環境と水質との関係について学ぶため実際の川で珪藻採集を行い、クリーニング処理を施した後、顕微鏡で観察した。観察結果から水質判定を行い、環境と河川の水質等について考察した。

授業の流れ
+1日目+


・導入(神奈川学園)
水(水道水)に興味・関心を持つための導入(ミネラルウォーターなど)。
水道水はどうして飲まないか? 水道水はどこから来ているか? 川の水は綺麗か、汚いか?という問いかけを行った。

・解説(珪藻)
テーマである珪藻がどのような生き物かをスクリーンを用いて説明した。生息場所、珪藻の構造を材質(ガラス質)・形(箱形)・葉緑体が黄色(他の海藻の話も交えて)説明、水質によって種類は変わること、クリーニング処理の必要性、殻の模様での分類、食物連鎖などを説明した。

・解説(水質)
水がきれい、きたないはどうやって決める? →科学的判断基準
水質指標生物としての珪藻(なぜ、水質判定が可能か? )。
耐性についての説明を、「暑さに(寒さ)強い子」「暑さ(寒さ)に弱い子」を例えにとり、珪藻にも汚濁に強い種、弱い種がいることを説明。

・採集(移動)
多摩川(宿河原付近)へ出かけ、実際の川で透明度の測定やパックテストによるCOD値の調査、それから珪藻の採集を行った。


・実習(クリーニング:東京学芸大学)
採集したサンプルを持って大学へ移動し、クリーニング処理行い、永久プレパラートを作成した。

・実習(クリーニング:東京学芸大学)
作成されたプレパラートを顕微鏡で観察した。


授業の流れ(2日目)

・実演
SimRiverの実演を行い、SimRiverでできることやこれから行う内容について説明。水質の変化に伴った出現種数の変化についても説明。

・作業(環境設定:グループ)
調査テーマに基づいて環境設定をどのように決めるか、グループごとに分かれて話し合い。用紙に記入。

・実習(SimRiver)
SimRiverを用いて実習。流域環境の変化に対して得られた水質判定結果について考察した。

・解説(顕微鏡の使い方など)
油浸レンズをはじめ、顕微鏡の使い方について説明。および1日目に作成したプレパラートを用いて水質判定を行うための説明を行った。

・実習(顕微鏡観察・同定)
顕微鏡とテキストを用いて、珪藻個体の同定作業を行い、水質判定を行った。

・まとめ(水質判定結果に対する考察)

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 関連ファイル
授業記録
感想

 授業の様子
+1日目+
導入
クリーニング処理
プレパラート観察

+2日目+
SimRiver実習
水質判定

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