相関行列による評価軸間の比較    (景観評価手法間の比較) |
非計量的MDSでは4次元解まで取り上げたので,これ より得られた庭景観写真のスコアの第4成分までを MDS1〜MDS4 とした. また,数量化3類も同様に第4成分までの庭景観写真のスコアのを Corresp1〜Corresp4 とした. 一方,主成分分析では,多次元尺度法のストレスが約 10% としたので,累積寄与率が 90% と なる第3主成分までの庭景観写真スコアを PC1〜PC3 とした. この 11種のスコア間の相関行列 を表にまとめた.ただし,同一の解析手法間の相関は, ほぼ単位行列になるので表示していない.
これをみると,多次元尺度法と数量化3類により得られたスコア間は第4成分までかなり高く,
両者の評価がほぼ同じ基準でなされていることがわかった.主観的・直感的な類似性の基準
は質問項目で十分説明され,しかもその構造が
ほとんど同じであることがわかった.すなわち,主観的・直感的な類似性は,数量化3類の解析
で成分軸を説明する項目に着目してなされているとみなすことができる.
一方,主成分スコアに関しては,
第1主成分は,他の手法から得られた第1成分と相関が高かったが,第2主成分と第3主成分に
関しては,相関の高い軸がばらけていた.
SD法で計測された主要な評価軸は類似性評価軸と似ているが,それ以外の評価軸は
類似性評価軸と多少異なることを示している.
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