ミクロの生物「珪藻」から川の環境を見つめてみよう
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増殖と生活環
3-4. 休眠

3-4-1. 休眠の意義


 淡水プランクトンのアウラコセイラ・グラヌラータ(Aulacoseira granulata)は夏季に湖水の成層が始まると、休眠胞子をつくり急速に沈降し、秋に再び循環されるまで、暗い堆積物中で耐えて過ごす。海洋プランクトンでも休眠胞子は形成されるが、循環する可能性はほとんどないので、休眠胞子には捕食に耐える段階としての働きがあるかもしれないと考えられている。

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3-4-2. いろいろな形の休眠胞子



ツノケイソウ属(Chaetoceros)などの休眠胞子

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3-4-3. 栄養細胞とあまりかわらない休眠胞子


 羽状類珪藻の内殻も休眠と関係している。羽状類珪藻には半気性のものがあるが、殻を厚くすることなどで乾燥に耐えるステージとして、休眠は機能していると考えられる。


イチモンジケイソウ属(Eunotia)の内殻

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