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こんなところで珪藻は培養されている、培養庫の中! |
珪藻の培養は他の藻類と比べると比較的難しいといわれていました。思い通りの種類を増やせないというところに一因があります。それでも海産種は比較的よく増やすことができますが、淡水産種のほうが手ごわい種類が多いようです。また増えたとしても、細胞分裂に伴うサイズの減少により、株の保存が難しいという一面もあります。そのため珪藻全体の種数から見ると、培養されている種類は限られたものしかありません。しかし珪藻を殻だけではなく細胞の生物学としてとえるとき、培養株は研究前進のための強力な武器となりますし、殻に基づく分類学も、殻の形態変異を捉えてこそより確実なものとなるのは言うまでもありません。それでも近年、ザネツキー(David
B. Czarnecki)が管理するロラス大学の淡水珪藻培養株コレクションでは精力的に株数を増やし、500種ほどの株が保存されるようになりました。 |
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